せーず・がっこー・KWSK
なんだかアクセスが増えた。「釣り」で検索に来てる方ごめんなさい。
あと少しだけ資格のガッコーの話が続きます。
今年で終わるといいけど…w
でもってガッコー製図部門。
「製図講義」のストレスは物凄く。
というのはまず「書けない」というところから始まる。
まずはトレースから。
お手本をみて、何時間もかけて書き写す。
それを次第に3~4時間以内に収めろと言われる。
10時間前後かかっていたものを3~4時間に書き上げろというものだが、これで相当の苦痛。毎日10時間も時間を使えないので、終わりが全くみえない。
これだけでだいたい1か月は費やす。
そこに「プランニング」というのがぼちぼち入ってくる。
お題が出て、それに近い物を書くのだが、そもそもそのお題がよくわからない。
「これくらいの土地がありまして、そこにこうゆう家族のお客様。部屋は洋室がこれくらい、トイレは何か所…駐車場も2台は必要ね…」となるわけ。
それを1間x1間のマスとして当てはめて考えるパズルゲームみたいなもの。
最初は何パターンか答えが見えてくるが、うまく組み合わさらないので解けない。
そもそもの基礎がよくわかってなく、ふわっふわな状態で解く。
解けなきゃ答えをもらってトレース。
この繰り返しで数回。解ける解けないよりもそのパターンを覚えるという感じのよう。
左右反転の配置は出来るが、考え方のアプローチで全く違う別物の図面が出来上がることもあるのだが、初心者はそこまで至らない。
解けないまま、お題はだんだんと難しくなり、いろんな「要求」が詰め込まれて、複数パターンが書けなくなってくる。1マス455ミリの方眼紙の1マスがあったりなかったりで、行き詰ってくる。
これを1時間半で解けと。
学校では2~3時間の時間をとってくれるが、それでも解けない。
ガツガツやってる2年生が 条件に満たない減点を覚悟した作図できる程度。
こうなると私には全く解けない。
学校の教材はかなり凝っている。
それを通して「こうゆうパターンもあるよ」というスペシャルなてんこ盛り。
細かいとこでいうと、今までの書き方では書けなくても、こうしたらOK…みたいなのも盛り込まれていて、「解けるかぁぁっ!」となったのが前項のやつ。
なのでこれも大切なのではあるが「他にやることあるのに…」と思ってしまう(のは自然な流れだと思う)。
なんというのだろう。
ほれ、英会話と学校で習う英語とは違うという話があるじゃない?
「日本式英語」とかいうやつ。あんな感じでコテコテなのが学校教材…みたいなものか。もちろんそれは勉強の為であり、英会話とか通じる通じないとは別というそんな感じかな。
ただ、学校側も凝ってる中でも相当迷走や翻弄されているのがわかる。
課題のお題も「学習」なのだから、ある程度難易度を上げて学ばせるようなものを作らねばならない。相当頭のいい人が作り、上司から「あーこれも入れて」「あれも入れて」と言われ「んだよー…」とブツブツ言いながら作り、出来上がったら、それを更に上司がよってたかって、「ここにあーしよう」「ここにコレを追加したら」とやっているのだろう(たぶんwww)。
このような詰め込みの「自由度」が少ないものだと、ほぼ1パターンしか書けなくなる。 余裕のあるところをみつけ、追加したり変更を加えたのであろうから、ガチガチにしてくるのだ。
「オマイなんぞになにがわかる!」と思うでしょう。
だって、「解答の訂正」というのが配布されたもんw。
「書いた図面から問題を作る」のに、訂正っておかしいじゃん。つまり図面を書いて後から手を加えたから、立面だの小屋伏せ図だのと違ってきちゃったんだと思う。…んだけどなw。
まぁそれはいいとしてだね。
こうなると解けなくなり、解く方はだんだんと不安になってくる。まぁその不安感をあたえるのもヤツラ(w)の手なのかもしれない。この学校はそうゆうメンタル面もコントロールしてくるスゲェとこ。
ただ…これもいけないとこは、やる気の足りない受講生は、この辺でメンタルをやられ、来なくなってしまう。実際に複数の受講生は来なくなってしまった。そもそも「仕事が忙しく宿題をやる時間がない」と言い訳をしていたが。
当然学校はそんなのは望んでなく、鍛えにかかってきただけの話。脱落者を増やせば儲かるなんて気持ちはみじんもないようなのだが、ちょっとイマドキの若い子との「時代」とそぐわないところも出てきているようだ。まぁでも、そんなのは今も昔も、か。
で、話を戻すと。
昨日夕方ある文章を読んだ。
一級の話であるのだけども、各校の内面を冷静に比較した内容のサイト。
金額とか評判とかうわべだけのどうでもいい内容のブログはよくあるけど、そうじゃなくって、各校の考え方や、エスキスへのアプローチの方法などを比較するとか、頭のいい人がざっくばらんに書いてるブログがあった。
その中で「学校側も迷走している」と。
これはウチの講師も言っていたが、センターからお題が出され「どんなのが出るだろう」といろんな人がいろんな方向から意見を交換し、予測して課題を作るのだろうが、なんだかガチガチになってしまう…というお話。
しかし去年の本試の解答例をみると、大手3校は2~3パターンの模範解答になるであろうものを独自に作っている…のだが2パターンとしても大手3校で個別に違うのだから最低でも6パターンの答えがあるということ。
「つまりそれだけ自由度が高い、ゆるい(易しいではない意味で)」ということになる。
とはいえ減点法なので、満点であろうものから減点していく都合上、難しい箇所も盛り込んでおかねばならないが、それは最後の最後の「ふるい」で必要になる部分なので、そんなに難しく考えることはない…と言う話。難しい部分はみんな難しく感じ、その前に書き終えることに必死なので難しい事は考えずになんとなくでOK…という ゆるい考え方。それくらいに手加減をしておかないと、誰も解けない問題を作るのは簡単だが、試験にならなくなっちゃうのだろう。
確か講師もそんな話をしていた。
数年前「スロープ試験」と言われた時があって、おおよそ殆どの受験生がスロープに失敗をしていたが、平気で受かってしまったとのこと。つまり、難しいことは他の人も難しい…という解釈でいいようだ。
学校ごとにプランニングの考え方が違うとのこと。
で、どちらかに偏ってしまうと、解けない問題も実際に存在してくるという話。
私は別の学校のプランニングの方法を聞いたことはなく、どうゆうのをそれが示すのかはわからないが、ブログに書いてあることも、また、それはともかくも、ちゃんと図面が書けるかどうかが大切だということで、細かいことは二級はあくまでも初級、そんなにパーフェクトは望まれていないということらしい。もっとも実務の方もそうで、現場は設計者にそんなにも望んでなく、設計者も「言われた通りやって」とはいいつつも、細かいとこは「あとは業者同士で話し合って」と、全てを網羅するわけにもいかないもんな。口の悪い大工さんは「線書きゃ良いってもんじゃねーんだよ」とかいうしw。
細かいとこよりも、もっともっと重要なとこあるでしょ みたいなもんか…
そう考えると楽になった。
更に…
昨日の講義の課題は案外緩く、しかも前もって参考書を眺めていた時に出ていた内容のものなので、即、手について…そこそこ時間はかかったが、講師に指摘されながらも解けた。
でも講義は3時間なので残りの時間は少ない。
「平面図通り越して小屋伏せ図書いて チェックするから」といわれ、小屋伏せ図はまだたどたどしいのだが…と 書いてみたところ、「あ、ここの梁はこうね、あとは…いいでしょう、8割くらい理解してるね。んまこんなもんでいいんじゃない?」と。
というのは、確かにビシッと決まればいいけども、実際に「建てられればいい」程度の解釈で良いらしい。つまり、ここにそんなに重要度を置く必要はないとね。
…なんだかストレスがスッと抜けた。
今までは「あれもこれもやらなきゃ!」とか「わからないからストレスになる」という思いでいっぱいであったのだが、それは全体的に、全部を一緒にやってるからなかなかわかりにくかったものの、少しずつ、個々に少しずつ進歩はしていたようだ。
他の人もパタパタと出来上がって…講義時間終了。
ところがストレスで苦しんでる人もいた。
どうしてもプランニングが終わらなかった学科2年生、実技1年生の計1.5年生の彼。
ストイックにやり込むタイプで、仲間の実技2年生に追いつけ追い越せとやっていたのだが、どうもここ最近は空回りをしてしまってるようだ。やってることが裏目裏目にでてしまうという。
「プランニング、どうやって考えました?」と尋ねられた。
「俺はもっとシンプルに物事を考えたよ」と話をした。
今回は南と東に道路があって。駐車場を北東に置くか、南西に置くかでプランが違う。
私は南西パターンだったので、書き上げてみるとアチコチスッカスカで「え?!こんな感じ?」という具合にはいったが、彼は北東を選んでしまい、そっちだと解答例にあるように面倒だった様子。おおよそ面倒な方を解答例としたのだろう。つまり、複数答えが簡単に予想できるので、簡単な問題だったということ。
「なんで南って決めたんですか?」
「シンプルに、ささっとメモって配置して、入ると確認したから? これで入らないとなったら北側においたけど…」と。
実際のとこ、敷地図を見た際に南は斜めな敷地だったのだが、私は南西のこの辺に置いたら車が入るかな?と思っただけで、東側も道路というのは書いてあったけど、北東に駐車スペースはイメージはわかなかっただけ。
「ぜんぜんわかんなかったぁ 俺も南側駐車スペースをおいてみたんですが、なんかスッキリこなくて…」
途中、講師の指摘に翻弄された部分が大きいようだ。
講師はふらふらっときて、メモを見て「これじゃダメでしょ」と、ダメなのを指摘するのだが、それは既にダメとわかってても指摘されるのでイチイチ説明をしていると、理屈っぽい野郎に聞こえてしまうので、それを黙る。するとそこがわからないのだろうとヒントをくれるのだが、それが的を射てない場合も当然あるわけで、さらに「???」となってしまう。たぶん北東側駐車スペースで一生懸命やってる彼をみて「今更南でやるくらいならば、そのまま続けて完成させたら?」と言う意味で「時間がもったいないから」と伝えたのだと思う。が、彼としてはそこでグルグル廻ってしまったのだろう。一人をずーっとみてるわけではないので、それもまたなかなか難しい話で。
確かに彼の話を聞くと、指摘をされる都度、右に左に、上に下にとその指摘に適合させようとするので一生懸命で、指摘された本来の意図がずれてると、迷ってしまう。ヒントから答えを導き出せなかったようだ。ヒントがあればあるほど別物になっていってしまう…。
「物凄いストレスで…今までにないくらいの」
人間「わからない」というのは「怒り」に転化する。それでイライラしたり、仕事も生活も家庭も全てうまくいかなくなってる…とのこと。
「わかる、わかるよ、俺もストレスで頭皮がかゆいもんw」
「あーですよねぇ!ホントにもう辛くて…」
「ストイックにやり過ぎだよ…」
毎日のように学校に来ている。教室開放日も何もかも。
「家では勉強ができない」ということのようだけども、私は部屋があるので自分のペースでできる。確かに誰かに尋ねるというわけにはいかないし、ネットで検索をかけてもわからないけども、そんなに答えが重要なテストではなさそうだ。
根性だけではどうにもならない世界。
「あと、もう、仕事が来週休めなくなっちゃって…親方に相談したら、現場あるから無理って言われちゃって、ほんとにモチベーション下がりますよ…」と。
「…普通じゃんw」
「え?普通です…か、…ですよねぇ、自分の中の予定が崩されちゃったようで…そりゃ勝手な予定なんスが…」
「だいたい、社会不適合者wの2人と一緒だと思っちゃだめよw」
「あはははwそうですね」
その2人とは、一人はケガで仕事は休みで、この際とばかりに気合いが入ってるけども、それケガの方が大変なんだから棄権したほうが…と、周囲に心配されていて。
もう一人は、「仕事よりももしまた落ちたら授業料の方が高い」と、試験前に1週間休むと決めていたそうだが、少し仕事に余裕が出たのでもう既に休みとしているという。じゃないと現場に行けばずるずるとひっぱられちゃうから…という感じ。
2人とも講義がなくとも学校に来ては勉強に勤しんでるという。彼らは実技2回目なので40マンからを支払い、落ちればまた払うようになる。我々は初回なので特別割引?10マンそこそこ。 その差からも気合いの入り度が違う。もちろん私としては10マンだろうが40マンだろうが大金なので、もう二度と来たくないのもあるから頑張っているのだけども…
他の受講生は皆普段仕事をし、夜間に来ているが講義のない日は来ない。
来週はめい一杯講義はあるが、基本的に皆仕事をし、その後に来ている。
仕事の都合で講義すら来れない人もいる。
そうゆう人でも受かるのだから…運次第というか?。
ちょうどその時事務局の方が「もうかえってー」と言いに来て…話となった。
「学校だって会社を休めとはいいませんよねw」というと「基本、社会人相手にやってますし、有給休暇をとれればそれにこしたことはないけども…でも、生活があり仕事があり、その為の資格ですから、休めとは言いませんよ」と。
「ですよねぇ、みんな一緒かぁ、そうか、甘えが出てたな」
「そうだよw」
「一生懸命やって、もしそれでダメなら、ダメでまた考えれば良いですもんね」
「そっそ。また皆でやろうぜーw」
といったら元気が出てきた様子。
我々は、個々に生活環境や仕事、立場は違えど お互い話せる相手がいる。
切磋琢磨というが、お互い刺激をしあい向上を目指す。
学科の頃「グループ学習」というのがあったが、割とこれは私は良かったと思うし、製図でも取り入れたらいいのにと言う話をしたことがある。というのは学校に来ている時は学校の良さというのもある。製図やストイックにやり込むことはどこででも出来る。ここでしか出来ないことを取り入れたらいいのに…と思った。
けど…他の人は他のグループを作るわけでもなし、学校で一言も言葉を発せず帰る人もいる。そうゆう人達のストレスって スゴイんだろうな…と。
私も学科の時は一人だったからよくわかる。
今は笑いが出る程 学校でやる勉強は楽しく捗るけど、でもどこか一線をひかねば楽しいだけで終わってしまう。
10日には試験…
残りあとわずか。
もうちょっと頑張るしかありませんな。