2016/07/16-17 ヒイカ アゲインx2DAY
ヒイカ用の仕掛けというのは売ってない。
正確には「ご当地オリジナル仕掛け」として、現地の近くの大きな釣具屋さんで売っているようだが…わざわざ買いに行くのもナンだし。
なので仕掛けを作らねばならない。
というより、もはや推理で。
ヒイカのスッテ仕掛けの製作。
とはいっても「コレ!」という情報は無い。
…ご当地的なものが地域によって存在するようで、調べていくと…もはや船釣りのマルイカとかスルメとかのミニチュア版。一番小さなスッテを使い、ピッチは数十センチ。
いわゆる「直ブラ」。手ブラではない。
回転ビーズを使わないようだ。
使う理由は単にエダスの結び方が楽ということのようだけど、結局3箇所は結ぶ。回転の為に絡まないかというと…そうでもなくって結局は絡むので使う理由がみつからない。
逆にスッテ本体が回転するのはよろしくない。これはカンナが回転してしまうので、イカにとって不自然に感じるとの意見もあるようだ。
ハリ(ピン!としたの意味)があるハリス(当社調べ)を使用しているのに関わらず、絡んでしまう。何かいい方法があるだろうと思ったら、直ブラのヨリチワワ(チチワ)結びならばエダスが基本的にループになっていて二本になるわけで、エダス方向への強度が出て絡みにくいはず。
つまり、回転ビーズではエダスは一本なので絡みやすい。だったら使う必要がない…という考え方。
もちろんそれならば道糸をちゃんと結ばねばならぬが、ヨリチワワ結びは割と簡単で、さらに回転ビーズを使う理由もない。
…この辺はヒイカ師匠に作ってもらった仕掛けを分析した結果。
ヒイカ師匠の仕掛けは、ラインにヨリチワワでワッカをつくり、そこにループでハリスを出し、その先にスッテをつけてあった。エダス長2センチちょい。
エダス~スッテ間で、1本の部位を作った方が揺れていいのかなぁと迷い、同じ仕組みの仕掛けも作っておいた。
ラインはあえて2号を予想。銘柄は前回同様キス用ハリス。
2号というサイズをあえて使ってみたかったのは、ネットで検索をすると、釣り場の近所であろう大手釣具屋のオリジナル仕掛けのパッケージの画像に2号と書かれていたから。すでに1.5号などは持っていたが、微妙な違いを試してみたかった。が、2号だとちょっと硬いような気もする。
ヨリチワワのループの中に、スッテを通して直ブラ、という結び方を見つけた。
作るのが割りと簡単でいいなと。欠点は、「仕掛けを切らないとスッテを交換できない」というところだが、スッテ自体を現場で交換なんていうシチュまで至ってないので、そんなの気にしない。とりあえず釣れなきゃ意味がない。
何れにしても、回転ビーズや、スナップを使用しない考え方。小さな相手なので、小さなスッテの動きに支障が出るものは使わない。
16日土曜日。
仕事は隔週の休みのはずだったが、各種ライト類の関係を会社で用意する。LEDの熱伝導グリスの入手で近所をフラついてしまったので遅れ気味。
相棒ちゃんに仕掛け作りを手伝ってもらい、なんとか夕刻には出撃できた。
18時半頃現場入り。
もともと相棒ちゃんのフォロワーさんのヒイカ師匠だったので、私は控えていたのだけども、相棒チャンを通した間接的な情報ばかりで、もうここまでくると考え方等が煮詰まって沸騰してしまってるので、直接お会いし、お話してみたかった。
ポイントも「いい」と言われていたあたりに入れたのだが…とにかくクラゲがすごい。
ライトアップさせると、アクアミュージアム並みだ!
「潮の加減なのだろか?」
くらげ汁満載?白く濁ってるようにも見えるw。
隣にいた方はライトの用意をしていたが…くらげに呆れたのか帰って行ったのか移動したのか。その先隣の数名は「クラゲがひどい、他の場に行くか?」と声が聞こえて移動をしていった。
ライトの関係かドンドンとクラゲが増えていく。
ダブル、トリプルとクラゲが引っかかる。
「どうしたもんかなぁ」と思ってるうちに、ヒイカ師匠から相棒ちゃんに返事があり、今ポイントに入ったとのこと。相棒ちゃんが挨拶にいくと、ヒイカ師匠か来て、初の直接対面。挨拶も早々に「うわ!ここ、クラゲひどいね、こっちでやりなよ」と。
念願の隣でやらせて頂くことにした。
お話をお伺いすると、この港は半分から右左で潮の流れが全く違うらしい。確かにどうゆうわけかちょっと場所を移動しただけでクラゲがいない。
三人で竿を並べて釣りだして…いろいろとレクチャーを受けさせて頂きながら…
しかしここも流れが早い。
いわゆる潮の満ち引きとは無関係に、ただ川のように流れている…そんな感じ。さらによーくみると、二枚潮。水面から数十センチとそれ以下で流れが左右逆。二枚潮ということは、上と下とひで極端に塩分濃度が違うとか、温度が違うとか、混ざりきってない状況なのは容易に想像できる。ここ数日の集中豪雨の関係なのだろうか?。
ここは湾になっているので、右廻りと左廻りの潮があるのだろうか?。師匠も毎日のようにここにきているが、謎なことが多いとおっしゃる。
まぁとにかく流れは早かったり緩んだりでよくわからない状況で、師匠もゲキシブと。それでもポツポツ釣り上げるのはさすがだ。
相棒ちゃんは師匠からスペアの竿をお借りした。
とにかく我々のロッドは硬いのであたりがわからないのだと指摘される。
もともとはアジング用であるライトエギングセットでもちょっと硬い、わかりにくいと仰るのには驚いた。
つまり…いくら軽いものを投げられる竿でも、投げるための穂先の反発のせいで、アタリがとれないのだそう。
最適なのは、ヘチ釣り用とか、イカダ用とかの「落とし込み」タイプのものだとか。
ヒイカ師匠の竿はすごく柔らかい。
1号のオモリを底につけ、その状態で軽くスッテを振れる。
我々のライトエギングロッドではそんなことができない。
簡単に言うとみゃく釣り。
エギングではなく、縦の釣り。
しかもしゃくり方も非常にジワジワっとゆっくりで、とにかく船釣りのミニチュア版のようなもので…
考えてみたらそうか。
ヒイカは小さくてもオトナなのだから、イカとして体の大きさに合わせて小さくゆっくりシャクってやる
…とにかく船のイカちゃん釣りのミニチュア版なのか。
スッテに関しても見せて頂いたら、まー!いろんな色があることあること。
「へー!こんな可愛い色もあるのかぁ」と相棒ちゃんと二人でびっくり。
私の住む地域には大手釣具屋が沢山並んでるが、バス用品には強いが、海釣り用品には若干弱い。エギですら新製品入荷が少ないので、スッテなんかは売ってる数が絞られ、少ないのではないだろうか。
しかし、潮の流れも速く、ヒイカ師匠もゲキシブ。
シーバスが目の前で捕食していたり、エイが泳いでたりと…条件が悪すぎるらしい。
カニは沢山浮いてくるのだけどなぁ…。
潮の緩みが何度かあり、その際にチャンスは訪れるのだが、どうしても載せられない。
師匠は1時頃まで粘ったけど…やっぱり潮は大きくは緩まず…激渋のまま終了。
釣れたヒイカや、仕掛け等をプレゼントして頂いて…帰っていった。
本当に感謝感謝。
そのあと我々は一時間程度粘ったけど…どうしても載せられない。
ヒイカの姿はみれるのだけど、もともとアタリがよくわからないで、あげた際にスッとバレてしまうことが多々有る。
またカニをすくって終了w。
ボウヅだったが、とても充実した日だった。
すごく楽しかった。
あれだけ悩んだ仕掛けも、ほぼほぼ合っていて…釣果に結びつかなかったけど…でも、正解だったということがスッキリして頭の中がキモチイイ。
いろいろと教えて頂いて…本当に感謝。
帰りながら…
「せっかく教わったのだから、明日もいってみようか」
「ヘラ竿買うんだよ?」
「ヘラじゃないし。フェチ竿だしw」
「フェチじゃないしw。Tベリーに行って竿を見に行こう」
と…中古で有るならばヒイカ用の竿も買ってもいいしな…。
17日 日曜日…
相棒チャンは夕方からちょろっとだけ用事がある。
なので、とりあえず「行くかも?」という想定で準備だけをし、用事が終わり次第でもう一度考えるということにした。
朝、仕事場にライト類の充電をかけにいきながら、tベリーを覗く。
案の定バス用品ばかりで…店を出る。
普段嫌いで行かないカスてぃんぐには中古売り場があるので、そこもチェック。
使い古し的なフェチ竿を見つけるが、長さが2.1m。値段は980円かぁ。前日お借りした竿は2.4mなので、もうちょっと長いのが欲しいなぁなんて考える。中古の竿はあんまり信用ならないと思う性分。
新品を見ると2.7mのフェチ竿が5,000円くらいか。
店員さんを呼んで中身を見せてもらう。
オリジナルの安売り製品でエラー品もあるようで、他の箱から中身を出してくれたりしている時点でなんだかなぁと思ってしまう。
…ふーん って感じ。あんまりピンとこない。
「へちをやるわけでなく、ヒイカだから柔らかい竿が欲しいんだよね」と話をしてみると…
「え?堤防から?」
「そう。ライトエギングではなくて…船のチビイカみたいにミャク釣りみたいに」
「夜に?カンテラも?」
「そそ、投光器持ち込んで」
「そ、それは面白そうですね」
なんて話をしてて、オモリが1〜2号、落とし込みの竿が良いという条件で…
テンヤ用の安くて穂先が凄く柔らかいのをお勧めしてくれた。これならばスピニングでいけるので、とりあえずで、負担も少ないですよ…と。
これは店員さんを呼ぶ前に、相棒ちゃんが「穂先がメッチャ柔らかく、ピンクで可愛い」と言っていたもの。お手頃価格なのでとりあえずこれを1本。
さて私はどうしようか考えたけど、何となく気に入らないのでやめた。
ついでにスッテを見る。
極力、見たこと無い色等を物色して…いろんな色を織り交ぜるのだ!!
一度部屋に戻り…相棒ちゃんが用事を済ませに行き、その間仕掛け作り。
100均に寄ってウレタンボードとA4ケースも買ってきたので…仕掛けケースも。
師匠がやってたやつのマネ。
前回迄は、小さなスッテ用ケースを使ってたのだけども、専用品なのにも関わらず、中のウレタンボードに表裏があり、裏面はウレタンではなかったザンネンなヤツ。しかも仕掛けが2セットしか入らなかった。これならば両面にスッテをひっかけられる。ボードはもともとA3サイズ程度の大きさなので、半分に切ってA4サイズに。1枚に仕掛けも2~3セットをひっかけられる。師匠はファイル刺しに刺していたが、私はA4の厚めのファイルケースに入れたので、このボードを2~3枚収納できる。 …これは便利!!
相棒チャンが用事を済ませて帰ってきて、「どうする?」「いかないわけに…は、いかないよねw」ということで…仕事場で充電していたライト類のピックアップ。
投光器の充電がなんだか充電失敗。点等したまま伏せて充電器にかけてしまった様子で…充電が終わってなかったので不安要素もあるものの…車の中で充電させながら行けばいいかと…
…18時半頃、現地に向かって!go!
グーグルナビをみると、高速が渋滞で、国道はガラガラとな?。さすが連休、普段と逆だわ…と…
一時間半かけて20時過ぎ、現地入り。
あちこちでライトがついてる。
師匠いるかなー?と思ったら、いた!
声をかけてみると、三杯目だという。
「となりでやりなー」と言われてセット。
周囲は何かが釣れ「アオリだ!」と湧いていた。
師匠曰く、少し前でも反対側の人がアオリをあげていたのだという。こんなところにもアオリが入ってくるのね。ハマダマダにはなかなかいないくせにw。
しかし湿気がものすごく…暑い。
風が変わり雷雨にならなければいいけど…
師匠がポツポツと数杯あげ…「今日は調子いい…かな?」と言うので沸く我々。
私も1杯。うれしーーー!!
しばらくして、相棒チャンも1杯。
でも…やはり流れがある。
干潮の潮どまりのはずなのに…
前日より状況は良いとは思えるのだけども…
師匠はポツポツと釣れてはいたが、続かないし流れも止まらないので「チョット移動します」といって、奥の方に行った。
相棒チャン用の竿をちょっと借りてやってみる。
「釣れるかな?」と思ったら、即!あたり! 1杯。
これは感度がいい!
ヒイカがスッテをひっぱっていくのがわかる。
また、イカぱんちで興味を示してるのも…
ついでに底でカニ等がイタズラしているのも、ゴリゴリと硬い反応なのでわかる。
…なるほどねぇ。
しばらくすると潮が緩み…
海面にヒイカが浮いているのが見えた。
相棒チャンがスッテを水面で狙うが…なかなか抱かない。
見えイカは抱かないのかwww。
こんなチャンスタイムが二度ほどあったが、うまく載せることができなかった。
風向きが変わり…冷たい風が入ってきた。
となれば雨が降るかな…
周囲も片付けて帰っていって…
遠くで雷が光ってるのが見えた。
竿はカーボンなので気をつけねばならない。落雷なんてあっという間だし。
時間も23時頃…。
充電に失敗した投光器、うっすらしか光ってない。
師匠も終了のようだ。片付けて…こちらにきて…ちょっとお話。
ヒイカを頂いて…師匠ご帰宅。いつもいつもすいませんです^-^;;;
師匠10杯、我々3杯。
…激渋の中で3杯。だんだん追いつけるようになってきたかな?w。
潮の流れが変わったのでブルーLEDライトだけで粘ってみるものの…
疲れてきたのでもういいかと終了にした。
師匠のおかげでやっとスタートラインに乗ることが出来た…そんな感じ。
師匠からも「これですぐに数稼げるようになるよ」とお褒めのお言葉も頂いて…嬉しい限り。これで釣果が伸びるようになれば…いいのだけども…シーズンオフにならなければいいが…w