ヒイカ用ロッド作るよ?(1)
「3Mくらいで穂先が柔らかい竿」が欲しく。
該当するのは「ヘチ竿」。
でも、安いメーカー品のは「ひどい」という話。
しかも、高くなるにつれ穂先が繊細となるようで…
それなりにお金を出さないといけないようです。
毎回釣り具屋にいくと、穂先を触りまくっている私達w。
その中で「これは!欲しい!」と思ったのが、紅牙w
穂先も柔らかいし、カッチョイイ!
でも…長さとお値段が…ね。
一番釣り方が似てるのは「マルイカ用」。
スッテも同じだし、ゼロテンロッドというのは理想形。
少し前までは作るしかなく、最近は市販の物もあるらしい。
が、船用なので短いってことで、ヒイカちゃんに使うのにはそれを改造して継がねばならない…ので、結局作るしかない。
自分で作るとなると…
しかし、並継で、あれだけガイドを並べられるのかな?というところで問題が生じる。
「どうやって向きをそろえるか」を調べたりしたが、ロッドクラフトが趣味であればいいけども…正直、そうゆう元気もない。
「無きゃ作る」のポリシーは持っているのだけども…うーん。
そこで「穂先だけ売ってる」というのを見つけた。
海洋釣り堀「イカダ用」。「これは!」と思ったのだが…実際に触ってみなきゃわからない。ので…注文を入れるのに抵抗があった。
この辺でグルグルしていて。
「ガイドをつけるのがだるいなら、振り出し竿でいいのがあれば」と探してみたものの、わたしゃ「都合が良い竿」がよくわからなかったのです。
去年の秋、とある釣り具屋さんで なんと!
ヒイカ用ロッドを開発(ロッドメイク)してた!
私はその直後、資格の学校があったため、釣り所ではなくって…休眠だったので検索すらしてなかった。ので、多少悩んだものの、オンラインショップもあるのでお問合せしてみる…
…が、返事が連絡がない^-^;;;
ただ、ネタをパクるだけならば誰でも出来るのだけども…相手様もご商売ですし、それも申し訳ないなって思ってパーツの購入意思でメールしてみたのだけども…反応がないので…しょうがない。
なので自分で部品集めするかー ということで、今回のネタ。
小継せとうち 2号。
良く選んだもので、オモリ負荷が2号。
しかも軽くて良さそうだ。
ベースとなるロッドはわかったので…あまじょんで検索をしてみると、在庫はあっても送るのがいつだかわかんネ的なのが多い。どうゆう具合なのだろう。別に数日だから待ってもいいのだけども、なぜ他のロッドは「即納・即配達」なのに、これはこうなのだろうか?ちょっと気になった。また、上記の返事待ち具合もあり、ずるずると週末となってしまった。
10月の末の週末、日曜日。
夜には台風が来るというので、早めに夕飯の買い物はしたのだが…やっぱり、なにかこう刺激が足りないw。 ちょうど嵐の前の静けさもあり…
「じゃぁロッドを探しにいこう」と。
とりあえずベースとなるロッドがないと始まらない。
かすてぃんぐさんには置いてなかったので、ぶんぶんちゃんに行ってみることにした。
とりあえずはまず、エギとかスッテの具合をみて小物から。
あれ?!エギ置いてない? スッテも端っこの方に少々…
聞けばエギちゃんは2Fにいっちゃったという。2Fに行ってみると、片隅に…
…終わったなぁ。
エギングは一時期に比べて人気がガタオチなのだろう。
釣れないもんなぁ…
かすてぃんぐさんではコーナーがどんどん狭くなり、スッテは置かなくなったし…
ぶんぶんちゃんでもエギコーナーは多少華やかだったものの、端っこに片付けられ…
スッテも少なくなった気がする。
まぁスッテは、ね、海から遠い地域だし…それよりもバス釣りなのはわかるけども…
…俺の釣りって、人気のない釣りなんだなぁw
そう思いながら、竿を探す。
「堤防モノ」的なジャンルのところに 似たようなロッドを発見。
「別に穂先だけ欲しいのだから、ベース竿は何でもいいんだよなぁ」と思いながら眺めるのだが…確か欲しい竿は8000円程。安い竿は2000円~7000円程。1000円の違いをどう見るかダナァ… と箱の横を見ていると、自重がやっぱり違う。安いのは重いのだ。
でも、重いからとはいえ、一日中振ってるわけではない。
その辺が迷うところよねぇ…
しばらく眺めてたが…
ここは情報通りに一度やってみようと思い、購入を諦める。
「ネットで買うかぁ、急ぐわけでもないし」と思いながら車を走らせ…
自宅のすぐそばの常習屋さんの前を通りかかり、なんとなく気になって寄ってみたら…
「あれ?!売ってる! しかも特売で安い!」
新製品と旧製品が並べておいてあり、どうせならば新製品。元ネタは3.3Mを使用したらしいが在庫はなく、3.9もしくは3.0M。3.9Mも相当ソソるのだが、とりあえず初号機になるし、良ければ相棒ちゃん用としてお下がりにしてもいいやと3.0Mを購入。
これならベース竿で100gソコソコ。軽くて良いわねぇ。
ということで、ベースになる竿が決定。
早速穂先を触りますが…「カ、カタイ…」
メガトップというものらしいのですが、穂先はかたく感じます。
このままじゃヒイカちゃん用には使えません。
何だかもったいない気もしますが、これをベースにして考えます。
ヒートガン(ドライヤー)で熱し、さきっぽのガイドの接着剤を柔らかくさせて…
ポイ! と抜いて。
さて穂先を買いにいくかなーと月曜日の夜。
次の休みの天気を確認すると…悪くない!
こりゃ舟か?
舟なのか?!
「明日の朝あぢろさんアイテルかなー」と、会社にいって朝イチで電話をしようとすると… 火曜定休日?!
あぁそうか、いつも火曜日に落ち着いてそんなことを考えるニャー。
天気が好転しているなぁなんて思いながら水曜になり、朝イチで電話をしてみると…
「連休中は空きがないです」と。
…デスヨネー
あぁそうか、世間は三連休か。
わたしゃ土曜は仕事の予定だもん連休という感覚は無かった…。
でも台風後、無事営業はしているようなので、どこかほっとしてしまった。
他のボート屋さんを探そうとしたけども…ヤメタ。
やっぱり初めてはあぢロさんのがいい。
ハマダマダから海に出たい。
それだけの為に免許を取ったのだから、それ以上の意味は今のところない。
事前に日程だけ予約しておけばいいのはわかってるが…
この先寒くなる…けど、仕方ないか。まぁ次回に。
ということで、連休?は、ヒイカ視察に専念っ!!
舟も面白そうだけども、バタバタするのも、ね。
だったらノンビリ気楽にやりたい気分だったので。
ということで、かすてぃんぐさんに穂先などを買いに行く。
一番さきっちょのガイドと2番目位の位置は追加しないとダメなのかなぁとぼんやり予想しながら行ってみる。
ベースロッドの根元が4mmと知っていたので、穂先売り場に行って、マルイカゼロテン用根元4mm用をチョイス。これは全長が600mm程度。やや短いかな?。
なるほど。
短くなるのを嫌って、元ネタのお店は3.3mを選んだのかもしれない。
が、短くなるのは推定20cm程だもの、そんなに大差はないか。
店員さんに「これ試したいんですけどいいですかー?」と尋ねると…
「え?穂先?」「ガイドはとってあります」「あ、なら、どうぞ」と机の雑物をどかしてくれて「はい」と。下準備もせずに来たのかと思ったのかもしれませんね。
「通したいから、バーコードシールをはがしたいけど 剥がしたら怒る?」と尋ねると「いいですよー」と取ってくれた。
色々試してみるとうまく通らない。
はてどうしたものやら?と思ってたら。
店員さんは仕事をしながら、全くこちらを見てないのにパッと振り返り、
「これはもともと並継ぎ用の穂先だから、ここが太いんですよ?だから根本まで通らないんです、ここの太さの違いがわかりますか?」と説明。
逆から通すとある程度の判別が出来るという。あぁそうかなるほどね。
太くなっている所はバーコードが貼られていたので、気が付かなかった。
触ってみるとわかる。
それよりもわたしゃ、アナタに驚いたよ。バーコードを外した際に何用の穂先か、我々が何をしたいのかがわかったのか、即気が付いたのね。さすが。
実際のマルイカゼロテン用穂先はこうなってた。
太い部分を削るので黒く塗っておいた。
ノギスは4・6mm付近を示してるが4.5mmっぽい。前後はテーパー上になってる。
しかし最近は目が悪くなったので、スマホで一度画像にして拡大するとノギスも読みやすい。
店員さんは「でもこれじゃダメです」とは言わずに「うまく削るのも大変だから、ここらへんで切っちゃって…あとは調整ですが、うまくやらないと、すっぽ抜けるという賭けの部分がありますから、気を付けてくださいね」と説明をしてくれた。
ここの太い所で合わせるならば、もうワンランク下の穂先を選びたいところだが、それはお店には置いてなかったので(あとは4.5mm 5mmとなる)、これしかないのかな。なので、私の頭の中では多少は削ることを考えていたので、OKOK想定内。
どうせスペアでもう1本買って行くしね。
お店で手持ちのガイドを通して…。
案の定、今までのトップをあてがってみたら、多少がたがたになるので細いの用が欲しい。
もうひとつは、トップと手持ちの2番との間が広くなってしまうので、その間にもう1個小さいのが欲しい。ってことで、ガイドはたくさんある中から、一番小さいのを選び…それを購入。というか、他に選ぶ選択肢がなかった。
買ったのを晒しておく。
トップは3-0.7用。箱をあけて試してはなく、詳しくはわからぬが、糸を通すとこが3ミリで、穂先につけるとこが0.7mmってことか?。他にないのでこれで。接着剤でもうまくとまるでしょうし、ダメなら穂先を少し詰めりゃいいかと思い。
2番目は「5-1.0」とかいてあるやつ。これももともとの2番のガイドのトコの径と同じで、穂先を通すところが細いので2番として使うのにちょうどいい感じに思えた。
ガイドはもっとたくさんの種類があるようだが、つるし売りで買うのはこの辺が限界だと思う。お店だってそんなにたくさんのを揃えたら大変なことになるしね。
そもそもリールはタイコリールを使うつもりなので、ガイドの選択も気楽。
いずれにしても、先々折れてもう一本程度は作る事になるのだろうと思うので、今回は初号機としての買い物は大満足。
よくよくみると、かすてぃんぐさんの方にもベース用の せとうちもたくさん置いてあった。なーんだ。だったら最初からここで相談すればよかった。ヒートガンがあるかどうかは知らぬが…なきゃライターでもいいし。あ、私、ライター使わないんだったっけ。
その他、穂先に塗る蛍光塗料、本体を塗るのは何か適当な白の缶ペでいいや。とはいえラッカーだと蛍光塗料がのるかどうかわかんないので、ホムセンでウレタンタイプをチョイス。初回は塗っても塗らなくてもどうでもいいしね。
ということで、仕事場に持ち込んで。
削るのは、穂先をドリルに咥えさせて、ペーパーでうぃーんと。
穂先はグラスファイバーといわれても…案外硬く…
局部だけへこまないように、大き目のペーパーで動かしながら削り…結構時間がかかるにゃーと思いながら…
…省略。
で、削り終わり。
削る前は、逆から入れるとこんな感じ。
太くなっている部分でつっかかるのでこれくらい残る。
で、削り倒したのは…こう!
ちょっと入り過ぎたかな?でも正規の方向から入れるとわからんし…
ということで、
正規の方向で入れて、マークするとこんな感じ。
んま、いいでしょぉぉ♪
なかなか上手にできました。
実際に伸ばして振ってみると良い感じ♪。
これを塗装して…
塗装は車のボディ用。適当な白を買ってきた。
ホムセンの安いスプレーでもいいのだが、成分がよくわかんなかったり、タレがあったり、いつまでも乾かなかったりと、安いスプレーは結構めんどくさいものなので。
ということでつづく。