2016/10/15 ヒイカちゃん調査2
ヒイカは面白い。
「鮒に始まり…」という言葉があるが、それに近い程奥が深いかもしれない。
どんな釣りでも奥が深いものなのだが、私の経験上、個体が小さければ小さい程繊細だと思う。鮒に関しても小鮒もそうだし、タナゴなんかもそうだ。
ハゼも同じかもしれない。
私は陸から「イカが釣れる」というのがすごく面白く感じる。
魚の形をしたものではなく、イカが、である。なぜかそこにすごく魅力を感じる。
だからエギングも好きだし、ヒイカも好きなんだと思う。
そして食べてうまいw。
「んなこといったらザリガニ釣りだって同じだべ」と言われたら…そうかもしれないけど、ザリガニ釣りはさすがに子供の頃やりまくったので、食べないのでやらない。
「イセエビ釣り」は面白そうではあるが、でもどこでもほぼ禁漁になっているのでやれない。
陸からのイカ釣り系は解明されてない部分が多いという。
エギングもそうだし、ヒイカに関しては釣り方が「コレ!」というものがない。
爆釣シーズンは別として、釣果に差が出ると悔しくなる。
悔しくなって、あれこれ考える。
だからまた面白いのかもしれない。
ヒイカ師匠も最初はナメてかかって撃沈してしまい、悔しくていろいろ考えたそうだ。
そうゆう人はハマる。私もそのタイプなのだと思う。
先日も200杯上げた人がいるそうだ。毎日仕事終わりに東京から高速にのってやってくる人だという。雨の日も風の日も、嵐の日も収まるのを待って、ヒイカを狙うのだそう。誉め言葉の「クレ〇ジー」である。
ヒイカ師匠もクレ〇ジーの部類で毎日のように通っているが、その日は50杯強、その後ぱったりだったので粘らず帰ってしまったので「本当の時合を逃した」と悔しがってた。
これだけの釣果だけ聞けば「俺にだって」とか「200は無理でも、100…いや50位は」と誰しも思うであろう。
けど、そう甘くはない。
刻々とかわる自然相手、海相手はなかなか難しい…
だから、また面白いのかもしれない。
なーんていう前置きw。
土曜日
仕事を終えて準備して即帰宅&即出発。
高速は行楽日和なのか、混んでてなかなか前に進まず。
出発時にグーグルさんに尋ねなかったのが悔やまれる。
中環~湾岸を抜けて…アクマライン。
着いたのが18時半。
現場は船の接岸もあり、また混んでいてヤレる場所が見つからず。
ヒイカ師匠を探して…連絡を取り、隣に入らせていただく。
相棒ちゃんが体調が悪いと言い出す。
ここ数日体調の悪いので様子を見てきたのだが「やっぱりダメ」と。
季節の変わり目なので私も体調もよくなく、それがうつったのか。
実家はほど近いので、迎えに来てもらって帰っていった。
師匠は「今日いいかも?!」という宣言。
確かに私も入ってすぐパタパタっと2杯上がったので「シーズンがきたか?!」と気合が入る。
周囲も薄暗くなり、ライトを照らすとイカが浮いているのが見える。
「こりゃいいか?いいのか?!」と期待十分。
しかし…
活性が弱いというか…くってこない。
浮いているイカも、スッテに反応してこない。
天気がよく「お月様」が煌々と照らしてる…のが原因か?
イカはいることはいる。けど アタックしてこないのだ。
ヒイカ師匠の師匠と呼ばれる超常連の情報元の方も、同じことをいっているそうだ。
んーんー。渋い…
そうと言いつつもポツポツと釣っている師匠。
私は手をかえ品をかえと、ライトエギングで投げてみたり、スッテをかえたりしたのだが、5杯で止まってしまったまま…
干潮22時50分。「24時頃から釣れ出すかな」と言いつつ粘り…
深夜1時頃、師匠が28杯でストップ。
私は5杯でストップのままなので、もう少し粘ることにした。
AM2時頃、風向きがかわり、突然波が出てきて…
粘って1杯あげたけども…
その後状況は悪化。風がますます強くなり、波が大きくなってきて…
3時半終了。計6杯。
ライトエギングもやってみたが、ゼロ。
渋さに関しては、この日は誰でもそうだったようで。
でも師匠連が20杯強程度、私が6杯ならば、まずまずなのかもしれない。
今回は反省点がたくさんある。
師匠の隣で投げさせてもらい、勉強になったことが多々…
まず、スッテの間隔。
「どうしてもスッテ同士が絡むのだけども」と師匠に相談をしたところ、スッテのピッチをもっと広くすべきかも?との回答。
〇ピッチの問題
私は20~25センチ程度で結んでいたのだが、もっと広くて良いようだ。
実は最初に投入した、前日に作った回転ビーズ仕様の方がパタパタっと釣れて調子よかった。これは余りもののスッテで適当に作った仕掛けであり、ピッチも40センチ程度にして変化をくわえたつもりだったが正解だったようだ。
〇スッテの結び方の問題
私はスッテに対して2本になる、八の字ヨリチワワで結んでいた。とあるメーカーで2番目(?)として「簡単な結び方」で推奨しているモノ。1本のラインで結び方でわっかをつくり、その中にスッテを通す方法なのだが…
これは最初から上記の絡みの問題もあり、スッテ1個に対しエダスが2本となるので、ハリが2倍となり、絡みにくくなるのだろう?と考えていた。
確かに以前よりは絡みにくくはなったので「よし」としていたのだけども、これ、沈むときによーーく見ると、道糸を中心としてスッテがぐるぐると回転しながら沈んでいくことに気が付いた。いろいろいじってみると、どうやらスッテの鼻先からエダスの左右の長さが均一にならない為に(ループしてるだけだから)回転しやすいのではないかと。
ここを縛って固定してみたら、やっぱり微妙な長さの違いで「クセ」がついてしまい、同方向に回転してしまう。
回転ビーズ仕様の仕掛けをもう一度試したかったのだが、最初のしかけチェンジの際に真っ暗だったので、絡んでしまってそのまま片してしまった…ので、切って他の仕掛けにジョイントして試してみたところ、回転ビーズ仕様の方が多少回りながらもキレイに沈むのが分かった。なるほど、この辺の違いもあるのかもしれない。
回転ビーズ仕様でからみにくくさせるのには、つまり、エダスのハリをもたせるのには、ラインの号数を上げればいいということか。
「ミツマタサルカンを使うと不自然な動きになる」という情報もあり、以前「回転ビーズを使うのはやめた」のであるが、もしそうであるならば、回転ビーズの動きをとめるだけでいいはずなので、接着材で固定すればいい、それだけのことで済みそうだ。
もう一つ師匠は、 「縦・直ブラ(横)縦…」の連結をしている。
私はあえて「縦」を入れて無かった。理由は「縦は活性の良い時に有効」という意見を読み、「特に活性がいいわけではないので、全部直ブラでいいや」と思ったわけである。
しかし、これからのシーズンは「超活性化」した日もあるそうなので、縦も必要であるのかもしれない。
〇釣り方の問題
私が全く釣れてない時に、師匠は渋い渋いといいながらも何杯か上げている。
その際に「アタリがないが、重みだけ」と言っていた。
イカは居るのである。ほぼ年中いることが、初夏の際にわかった。
ここらへんで私の素人さと師匠たちとの釣果で大きな差がつくことになる。
この釣り方を一番最初に教わった際の、「教えてもらったこと」をおさらいするのだが…
重要なのは、おもりを底につけて、そこから「しゃくる」ということ。
そう言われたら、あんまりにも簡単な話で、誰しも軽視するであろう…
この「軽視」が間違いなのだ。
うまい人はラインにマーカー(目印)を付けている。初期の頃、ヒイカ師匠は浮き止めを利用していたが、今は赤いラインを目印につけて使用している。
この意味がわかるでしょうか。
わからないよね。私も最初はわからなかったのだけども…ここが非常に重要だということに気が付いた。
誰しも底はわかる。おもりの感触で、こつんと。
ロッドにもそれが伝わってくる。釣りの初歩の初歩である…
おもりを正確に底についた状態を把握すること。
おもりが底について、道糸のたるみが一切ない状態で、マーカーの位置を覚えておき、
そこからスルスルと上げたりしゃくったり。この状態でなにか手ごたえや変化があれば、その感触は「アタリ」なのである。
これくらい繊細なのを拾いあげて…
ここで20杯強の釣果の差がでるのである。
私も行ったことはないが、船釣りをイメージしてみる。
船からおもりを投入し、スッテが次々に飛んでいく。…テレビで観るとw。
数十メーター潜って行って、おもりがコツンと底にあたる。
底に当たった位置でラインが出るのを停め、ラインをピンと張る。
ここからシャクって、落とす際に海底にオモリのお尻を当てる…
…この動作を陸で行う。
上記の「たるませないこと」はリールから道糸、オモリ迄の長さの意味です。
しゃくり後の一瞬のたるみは必要です。
この状態で、おもりが底に当たる感触以外は、本来は何も感じないはず。
ここで何か違和感があれば、それは繊細な「アタリ」なのである。
陸から行うと、心理的にどうしても少し遠くに投げてしまう。
投げても仕掛けの形状上、海中を弧を描くように沈んでいく。最初に着底したところからロッドの穂先までは角度がついていることになる。そもそもこれが間違い。角度が強くなったり、ラインにテンションがかかってなければ、スッテは海底に触れるようになり、根係もしてしまう。そしてしゃくった際はスッテが海底の障害物等にあたり、コツコツとアタリがあったかのような感触をしてくる。
何回かしゃくってると、ロッドの先の真下に来るようになる。そうなるとラインはふけてくるので、スッテは海底に寝てしまうことになる。これまた根係の原因や、絡みの原因にもなる。
おおよそこんな状態だと思われる。
オモリが底をはってくれば、アタリもわからないし、起伏によりラインに緩みが生じる。
この状態でしゃくっても、オモリが手前にくるのでラインに緩みが生じる。
ラインに緩みがあれば、当然アタリもわからない。
「しゃくり」よりも「ひっぱってる」ような形となる。
どんなにラインを出しても遠くに落としても、しゃくって落とせば穂先の真下に来るわけだから、無駄に遠くに投げてラインを回収するのは意味がないか。
なのでマーカーが出たあたりでラインが出るのをとめるべきである。
スッテ同士が絡んでいれば、仕掛けが短くなる。
マーカーがついていて覚えておけば、それにも気が付きやすい。スッテ同士が絡んでいると、当然釣れない。この時間も防げる。まぁ絡まないのが一番ではあるが…
今回、私、師匠に再度教えて頂いて、マーカーをつけてもらった。
教えてもらった通りやってみたら 即1杯。これだ!と思い巻き上げると…マーカーが飛んでしまった。
これには理由がある。私のロッドはガイドが極端に小さく、それに対してリールは例のリールが届かないので、エギング用のスペアのリールを使用していたので、PEも0.8号と太目だとわかってて、マーカーが居なくなってしまう。師匠に「糸ちょうだい」というのもナンなので細いラインを結んでみたのだが、やっぱりガイドにひっかかってしまってうまくない。 ので、あえてマーカーなしでやったわけなのだが、底の感触を探っているだけで、時間がかかり「あれ?」なんて思っているうちにアタリを逃してしまう。
「んじゃ確実に…重いオモリをつければいいんでね?」となるだろうが…
確かにそうすれば底はわかりやすいが、繊細なアタリと、スッテのふわっとしたフォールが出なくなる。できるだけオモリは軽いもので底を取りたいから、ならではの考えなのである。
もう一つはタイミングである。
師匠のを見ていると、その場で長くしゃくっているよりも、釣れた時は着底して即、の頃が多いようだ。入れパク状態。
それで釣れないと、おもりが着底した状態で、ロッドのしなりだけを利用してエギをゆすぶってやり、反応を待つ。そこから他のタナにいるイカにアピールさせるためにゆっくりとしゃくってオモリだけストンと落とす。
それもそうか。イカはフォールで食ってくる。
落ちていくのをイカは眺めて追っていき、停まった瞬間で抱く。
エギングと一緒というか、イカ釣りの基本か。
なので、マーカー等で「不必要なラインは出さずにいれば」毎度毎度底を探る時間も短くなる。
ここでも釣果に差が出てくる…そうゆうわけ。
「底とり」の重要性、マーカーの重要性である。
次回はリールも…届いてるはず。
なので、ガイドが楽に通る細いラインを巻こうと。
でもって、魔界に行ってマーカー用に何かいいのがないかとマーカー用の糸も買ってきた。
道糸となるラインも「2号」と、今までよりも太目を用意。
回転ビーズ等も仕入れておいた。
私のロッドはガイドが極端に小さいので…マーカー(物)じゃなく、「水にぬらしても消えないマジック(マーカー)」等で着色してもいいのかもしれない。
なんて…よくよく考えると、ガイドを通さず、リール側にマーカーをつけておけばいいのか。
というか…あれ?!マーカーは不要かも?!なんて考えも出てきた。
つまりリールに工夫をし、底以上にラインが出ないようにすればいいわけだ。
リールのスプールの「糸止め」を利用し、底の状態でラインを糸止めに絡めてやればいい…それだけのことか…な?!
まぁその辺は、リールが届いたら考えてみよう。
次回は仕掛けを全部作り直しで挑もうと。
で…ここから学ぶことは…
ライトエギングでは、アタリがわかりにくい ということなのかもしれない。
フォールした際に完全に抱いてくれればわかるが、活性が低い場合はイカパンチ。
活性が高く、奪い合いをする際にはライトエギングも成立する…という考えか。
むしろ延べ竿でいいのではないか?という考えも浮かんでくる。
現場の深ささえ合えば、延べ竿の方が軽くて柔らかくて、手返しもいいのかもしれない。
おまけ。
翌日日曜日、ちょっと時間があったので、千〇港に調査に行った。
夕方15時半頃。夕まづめというよりちょっと早い時間帯。
すると手前の港で、ヒイカちゃんがあがってるのを発見。
ファミリーで来られてる方で、お父さんが子供の面倒をみながら遊びで小さなエギを投げてた という感じである。尋ねると「4ひき目ですね」とのこと。
残念ながら私は投げてる時間はなかったのだけども、でも もうこの辺でも良い時期になってきましたね。